河合つくし通信

取りまとめのないブログです…。一応細く長く続けていく予定。

丸山眞男が評した「無法者(アウトロー)」の類型を紹介する。かなり面白い

日本政治学の大家、丸山眞男が著した『増補版 現代政治の思想と行動』」に「無法者(アウトロー)」の理念型が記されていている。かなり面白いので抜粋する。

(1)一定の職業に持続的に従事する意思と能力の欠如(市民生活のルーティンに堪える力の著しい不足。 

(2)もの(Sache)への没入よりも人的関係への関心。ゆえに専門家の適性の欠如。せいぜいラスウェルのいう「暴力のエキスパート」。

(3)不断に非日常的な冒険、破天荒の「仕事」を追い求める傾向。

(4)「仕事」の目的や意味よりも、その過程で惹起される紛争や波瀾それ自体に興奮と興味を感じる

(5)私生活と公生活の区別がない。とくに公的な責任意識が欠け、その代わりに特定の人的義務感(仁義)が異常に発達している。

(6)規則的な労働により定期的な収入をうることへの無関心または軽蔑。その反面、生計を献金、たかり、ピンはねなど経済外的ルートからの不定期の収入もしくは麻薬密輸などの正常ではない経済取引によって維持する習慣。

(7)非常もしくは異常事態における思考様式やモラルがものごとを判断する日常的な規準になっている。ここから善悪正邪の瞬間的断定や「止めを刺す」表現法が好まれる。

(8)性生活の放縦。

 

さて…

丸山真男先生がするこの指摘、結構面白い分析じゃないかな?  

こういう英雄って呼ばれる方は多かったでしょうね。特に政治家…。いや政治家ではなく、政治活動家&市民活動家という人にこのタイプ多かったかもw

良い言い方をすると議席にふんぞり返らない人。悪く言うと議員が出来るほどの調整能力すらない人…。

人間的な魅力を感じつつ、でもかなり不安な人。そーいう印象。俺はそーいう人面白いなーって思うけども、ただまぁ近くにいたら迷惑かもとは…思う。

 

 個人的には世の中にそーいう人はいてほしいとは思う。良くも悪くもそー言う人は世の中を変革していくでしょうから。

 

ただ、変革の怪しい魅力は時に人を不幸にすると思う。魅惑的な怖さ。そんな感じ。真っ当な市民生活を送りたい私としては関わりたくないタイプだが…でも少し興味もあるそんな感じ。

 

現代政治の思想と行動

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