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河合つくし通信

取りまとめのないブログです…。一応細く長く続けていく予定。

寄らば大樹…としての天皇像。

俺が赤松啓介網野善彦宮崎学猪野健治の本に関心があるのか。

なんでかってゆーと…。
昔の教科書っぽい「江戸時代は武士が農民をいじめていました」
司馬遼太郎の「坂の上の雲」みたいな「明治の国民はみんな近代化に向けて汗を流しました(日本人の美徳万歳)」的なあーいう単一な見方(自由主義史観ってゆーんだっけ?)が嫌いだからなんだよな。

司馬遼太郎に関しては司馬遼太郎が悪いんじゃなくて、悪い読み方した奴が悪いんだろうけど。

ともかく、歴史ってのは「単一化」出来ないと思う。

でも、今の保守系(笑)の人たちって「正義と悪、綺麗と汚い、強者と弱者」という「単一な構図」で歴史を見ようとする。勧善懲悪的だ。

上記(赤松さんら)は…単一的なモノの見方をしないし、見方が庶民よりだから好きだ。

いわゆる網野史観も好きだ。

これはうちの祖父が長崎五島列島の出身とゆーのもあるんだろうけど…。。

例えば中世の日本列島に住む人は「倭寇」として海外と頻繁に行き来していた。

そして古来より日本と南中国、ヒマラヤは「照葉樹林文化」として繋がっていたらしい。

歴史にはそーいう見方があるんだと網野さんは唱えていて…それを聞いて俺は気持ちがすーって楽になった感じがある。

ああ、人間ってのは昔から「国境」や海を越えた広い世界で生きてるんだなあ…的な。

猪野健治の「テキ屋社会主義」という本には明治大正ごろの近代化の悪い面が描かれている。

ただ、そういう厳しい社会でも弱者は手を取り合ったり、反抗したり、上手にお上(政府)をいなしたりと…たくましく、最大限ずる賢く生きるために色々頑張ってたんだなって感想になる。

こういうふうに考えると歴史書も読んでてなかなか楽しくなるものだ。

結局、二択の考え方、勧善懲悪、あるいはピラミッド的な社会構造の理解をする「保守派はいかに愚か」かって話なんだよな。

保守派だけじゃなく、極左階級闘争的な史観もくだらねえと思うけども…。

そして「天皇」について。

網野史観に影響を受けた宮崎駿の「もののけ姫」には「天朝様の書きつけ」が出てくる。

天朝様の権威が、ジゴ坊(という怪集団)や山奥の半独立国家に近い「たたら集団」を守護していることを意味するわけです。

それは明治以後、ピラミッドの象徴として軍服を着せられた天皇、国民統合の象徴と言う「造られた価値観」の上の存在じゃなくて、もっとこう怪しい魅力があって、そして「社会のはぐれ者」の「寄らば大樹」としての「天皇像」なのだと思う。

俺は後者の方が魅力的だと思う。

まぁともかく…単一的、勧善懲悪的なつまんねー歴史の見方をするくらいならば…上記の人の本でも読んで「たくましく自由な先人達」に思いをはせたほうが楽しいと思うんだけどな。俺は。